を通して食べましょう

まず第一に、生ではなく、火を通して食べることをおすすめします。
「毎日野莱サラダを食べているからヘルシー」と思いこんでいる人がいますが、生のままではボリュームがあるため、必要量を食べようとするとかなり大変なことになります。ところが熱を加えると、生の何倍もの量が食べられるようになるのです。たとえばほうれん草などは、ゆでれば大きさは生の10分の1。ボリュームが減る分たくさん食べられることになります。

熱を加えることで壊れてしまう栄養素もありますが、これについては心配はいりません。たとえばビタミンCは熱に弱いので加熱すると約40%減ってしまいますが、それでも、栄養価の減った分を十分に補うだけの量が食べられるので、結果的には熱を加えたほうがビタミン類はたくさん摂取できることになるのです。

鮮な野菜(国内産)を食べましょう

第二に、できるだけ新鮮なうちに食べることです。あまりにも当たり前なことですが、意外と見落とされています。野莱の栄養価は土から離れた瞬間からどんどん下がっていくもの。冷蔵庫の中で古くなった野菜には、ほとんど繊維質しか残っていません。輸入野菜も同じ理由で輸送に日数がかかった分、栄養価も落ちているわけで、ビタミン類などはとくにその傾向が顕著です。

姿形は似ていても、栄養価において国内産の野菜とは似て非なるものなのです。

の野菜を選びましょう

また、できるだけ旬の野莱を選ぶことも大切です。旬の野莱は味がよく、ビタミンも豊富。
季節はずれのハウス栽培ものを食べるより、はるかに栄養価が高く賢い方法といえます。

「とにかく野菜を食べていれば安心」という考え方では、いつまでたっても野菜不足は解消しません。「どのように食べるか」を真剣に考えないと、いずれ本当に食卓にビタミン剤が乗ってくる日がやってくるでしょう。