畑から収穫されたにんじんは、北印の選果場に運ばれ、洗浄・選果の工程を経て等級別に段ボール箱に箱詰めされます。
洗いから箱詰めまでの工程を写真を見ながら解説して行きましょう。

にんじん収穫作業

にんじん抜き取り機によるにんじん収穫作業風景です。かつては人力で抜き取っていましたが、現在は機械化が進み、人力で収穫することはほとんどなくなりました。

原料置き場

畑から収穫されたにんじんは、トランスバックと呼ばれる布製の袋(450kgくらい入る)で選果場にトラック輸送されてきます。写真は水路に入る前の置き場の様子。炎天下の時は劣化が早いので、いかに早くどぶ漬け(水路に投入)できるかが、鮮度保持の鍵を握ります。

水路投入ダンパー

トランスバックはリフトでダンパーまで運び、ダンパーの力によってにんじんを水路に投入します。

水路

本洗いする前のどぶ漬け状態のにんじんです。水路を通すことによって、本洗いを容易にします。

かきあげコンベア

水路から洗い機へとつなぐ、かきあげコンベアーです。

浄化槽

にんじん洗いに汚水処理はつきもの。泥で汚れた水は汚水機できちんと処理され、濁りのないきれいな水となって川に流されます。

シャワーリング

洗い機に入る前のシャワーリングの工程です。よけいな葉っぱや泥は、ここでかなりの部分が取り除かれます。

葉っぱ取り粗選

割れ・折れ・腐れ・変形など商品価値のないものを取り除く工程です。

にんじん洗浄

トロンメルという、ドラム缶状のにんじん洗い機です。ドラムが廻りながらブラシも廻るので、洗いが均一になります。

シャワーリング2

にんじんに付着した洗いかすを取り除くために、再びシャワーリングします。

粗選

にんじん選別の第一段階。ここでは主に優品・ハネ品を選別します。シッポや茎の長い物は包丁で切り取ります。

秀優選別

にんじん選別の第二段階です。第一段階で取りきれなかった優品はここで再度選別の網にかかります。二段階で選別するため、見落としが少なく、歩留まりの良い高品質の商品ができあがります。

箱詰め

選別作業もいよいよ最終段階。箱詰めです。にんじんを一本一本きれいに並べることはもちろんですが、ここでも不良品の見落としがないか、人の目を通したきびしいチェックが行われています。

検品

念には念を入れて。最終の検品作業です。

秀品Mサイズ

どうです、色つやが良くて、見るからにおいしそうでしょう?

封かん

すきまから空気が入って変色しないように テープによって封かんします。

パレット積み

冷蔵庫に入れる前に、冷気が通りやすいように煉瓦積みという方法でパレットに積みます。

真空予冷

冷蔵庫に入庫する前に真空予冷を行い、芯まで冷やします。真空予冷を行う事で商品の品質維持が保たれます。

冷蔵庫入庫

パレットのままフォークリフトで冷蔵庫へ。庫内温度を1~2℃に設定し、予冷保存します。

トラック積み

いよいよ発送です。冷却機付きの大型トレーラーで本州に向けていざ、出発!