生産から流通まで確かな管理体制を推進。
「援農労働力の確保も、北印の重要な仕事です。」

北印では土づくりに不可欠な完熟堆肥を本州や道内の養鶏施設から買い付け、各農家の庭先に輸送、供給することに加え、6名のベテラン担当者による栽培技術・品種選定のアドバイスや、援農労働力の確保など、農家を陰で支える体制作りにも力を注いでいます。

とりわけ農家の負担が大きい労働力の確保に重点を置き、近郊市町村から季節従業員を約200名雇用。たまねぎの定植、にんじんの間引きと収穫、ばれいしょの収穫作業など、大勢の人手を必要とする作業時にローテーションを組んで、契約農家を回っています。


よりよい野菜を、よりよい品質で保管・出荷。」

北印が集荷した、にんじん・たまねぎ・ばれいしょは北印の選果場で箱詰めされ、市場に出荷されます。

北印のメイン商品であるにんじんは、7月下旬から11月初旬まで、富良野・南富良野・帯広にある3カ所の選果場で洗浄~選別~箱詰めまで行い、たまねぎ・ばれいしょは富良野・北見の倉庫で保管、9月から翌年の3月までかかって順次出荷されます。
保管期間の長いたまねぎ・ばれいしょに関しては、鮮度保持に留意し、滋味・風味豊かなもっともおいしい状態を保つように、保存方法の研究も進めています。

また、高品質の野菜を常に安定した品質で出荷するため、機械化が進んだ現在でも、選果選別は必ず人の目、人の手を通して厳しくチェック。不良品の発生をできるだけ抑えるよう努力しています。


北の大地から全国の食卓へ。」

当社自慢の農作物を、畑で穫れた鮮度を損なうことなく、全国の食卓に届けたい。そんな思いから、北印では宅配業務も行っています。

5月中旬のグリーンアスパラガスを皮切りに、7月中旬~メロン、9月~ばれいしょ・かぼちゃ、10月~たまねぎ、とれたての味覚をずっしり箱詰めにして、全国の家庭に直送します。

一度食べた方の中には、その味の違いに驚き、以来リピーターとなって毎年のように注文を下さる方も少なくありません。


「付加価値を高める自社加工に挑戦。」

青果の卸売りに加え、北印では道産野菜の二次加工にも取り組んでいます。

当社の関連会社「北印フーズ」ではたまねぎ・にんじんなどのフレークやパウダーを製造、大手食品メーカーに出荷しています。現在、外国製品との間で厳しい価格競争を強いられていますが、当社はあくまでも品質で勝負。輸入農産物が農薬残留問題で揺れる中、年々その取扱量を拡大してきているのです。